企画書の書き方~選考時に見られているポイント~

こんにちは、シフォン副社長の末広です。
自分の専門は企画で、会社では主にゲームやサービス企画の立ち上げと、新人教育を行っています。
そんなわけで、会社説明会や就業体験、インターンシップなどでお会いすることもあるかもしれません。

前回のプログラマーに続いて企画のお話ですが、企画自体の良しあしや面白さのところは解説されている記事や本がたくさんあり、いろんなテクニックがありすぎて1記事でおさまる話題ではないので、あえて細かいテクニックはざっくり割愛します!

が、結構根本的な話が含まれているので、企画職を目指される方は最後までお読みいただけると嬉しいです。

ここでは今回は企画そのものの「中身の面白さ」よりも、「企画書としての必要情報が入っているかどうか」を点検してほしい、ということをお伝えしたいと思います。

□■□企画書における必要要素(シフォンの場合)□■□

※他社様の場合はそれぞれより重視する項目がある場合、シフォンとは違う判断基準を持っていることもあります。
そのため、もし他社様にも応募されるつもりでいる場合は、企業の会社説明等があれば直接どういう要素を重視しているかお聞きいただくのが確実です。

①コンセプトと遊び、(ある場合は世界観)が矛盾せず統一感があるか

例えば「ハチャメチャ強盗バトル」がコンセプトであれば、「〇タゴラスイッチ」みたいな精密な動作が必要となるものとは(そのままでは)相性が良くないといえます。
しかし、こういう例にあるような「変わった切り口、少しでも印象に残るオリジナルの企画」を作ろうとして、工夫を重ねた結果「要素がかみ合わないことでお互いを殺しあって遊びがうまく成立しない」企画書が送られてくることがあります。

この場合は、コンセプトの「ハチャメチャ強盗バトル」がメインであれば、そのハチャメチャさが生きる形や、「強盗バトル」でどんなことができたら「らしさが出る」か、それをルールに落とし込むために必要な要素が何か、良く掘り下げてみる必要があります。
または、どうしてもピタゴラ〇イッチ(精密パズル動作的なこと)をさせたい場合は、矛盾する要素がケンカして殺しあわないように、融合させる工夫を何か考えてみてください。

細かい企画のテクニックはいろいろありますが、これは最初のかみ合わせのところで、読み手に伝わりやすいように工夫をしてみましょう。

②遊び方(サービスの使い方)がしっかり書かれているか

バトルメインのゲームの場合はバトルが想像できるだけの内容を書いているかどうか。
また、シフォンの場合、仮にゲームの企画書じゃなくても、WEBサービスや他の商品企画等でも企画書であれば拝見し、選考します。
仕事にするにあたってゲームに対する知識は採用時に問いますが、それと同時に「遊びやサービスの仕組みを組み立てられるか」を見ています。

そのサービスないし商品がユーザーにどういうシチュエーションで使われ、歓迎される想定なのか、自分なりに調べたり工夫したり、考えられることを書いて読ませていただきたいです。

なお、専門学校様での授業で教えていたり、企業様でも一部応募時の企画書でマネタイズ方法(※)をどうすべきかも含めて企画書に書くようにさせているところもあります。

※マネタイズ方法…ここではザックリ「お客様からお金をどうやっていただくかの方法」です。月額、VIP、アイテム課金、ガチャ、コイン販売、時短アイテム、広告、物販……等、収益を上げることに関係するいろんな要素を本記事中ではまとめてマネタイズとして記載します。

マネタイズを考えることを通して、「どんな内容で作って、どういうお客様にどうやってアピールして、そしたらこんな風に売れるかな」ということを想像するのはとても大事なことです。
そのためには、自分含め現職スタッフも既存の売れているタイトルや売れているサービスの研究もします。

ただし、シフォンでは新卒に限定していえば、応募の時点で「遊び方(サービスの使い方)がほとんど書いてないけどお金の取り方だけ書いてある」企画書は、選考時の評価は基本よくありません。
(逆に、中途に対しては面接の内容次第ですが、そのあたりのバランス感覚がどの程度あるのか聞いたりすることもあります。)

企画書にお金の話を書いてはいけないわけではありませんし、むしろお金をいただいてやっていくサービスなので、仕事中に自分自身はよくお金の話をする方ではありますが、「遊び方や使い方がわからない、何に使えるかもわからないおもちゃが100万円!!」と書いてあっても、お客様から見たらそんなものにお金を払いたくないと感じてしまうでしょう。

よって、シフォンの場合はマネタイズにたくさんページを割かれるよりは、ゲームやサービスの遊びの中身をしっかり書いていただけると、次の選考につながりやすくなります。

③一回に提出するのは1~3本程度、かつ1本あたりA4で3~10枚以内を目安に

たまに、30枚超の大作や、10企画を超える大量の企画書を応募いただく場合があり、会社によってはそういう風に提出することを理由あって求めている場合がありますが、弊社の選考では上記で十分です。
大量に送ってくるのではなく、「自分の自信作を」仕上げて、選んでお送りください。

④弊社は選考が進む場合はフィードバック・リテイクを行います

あくまでシフォンの場合ですが、企画書を拝見した上で選考に進む場合、面接の場合にフィードバック・小さな課題のリテイクを基本的に絶対に行います。

「えっ企画書だした後に追加とかリテイクがあるの……?」と思った方、あきらめるのは早すぎますよ!

新人でも、ベテランでも、企画書を1発修正なしで通せることは稀です。
基本的にはクライアントやサービス都合、IP都合、場合によっては世の中の状況に合わせて、など様々な理由で修正が必要になるものなので、「指摘された内容を本人なりにくみ取って、内容として反映できるか」を見ています。

職業として企画職を続けるということは、この手のリテイクや変更、追加、これらが仕事を続ける限り、ずっと続くと思って覚悟をしておく必要があります。

応募の時に「応募時点でリテイクか~面倒だな!」と思うのは自由ですが、こればかりは入社した後、どこの会社さんに入ったとしても実務ですぐその事態は発生するので、自分がそれでも楽しさや遊びへの希望を持ち続けていけるか、よく考えておくことも必要です。
「自分が楽しい」よりも「遊ぶお客さんが楽しくなる(そして一緒に自分も楽しくなれる、その状況も含めて楽しめる)」そのためにどれだけ努力できるか、というところにこそ企画の見えないハードルがあるのかなと考えています。

①~③は半分くらいフォーマットの話なので、基本守ろうと思えば比較的守れる部分だと思いますが、④はそのあとのお仕事を長く続けていくにあたって最初に考えてほしいことです。

ちょっと厳しい話が出てきましたが、これはあくまでも弊社の選考スタイルの話なので、別の企業様には別の判断基準があると思います。①~③の見直しはご自身でもできてクオリティを上げていけるポイントで、一部は他社様の応募時にも共通する課題だと思います。
書かれた企画書や志望動機、履歴書も含め、一度練り直してみていただけると書類の通過率も変わってくると思います。

私たちもよいご縁になるように頑張って作品を見ます。皆様も応募の時には120%の自分でぶつかってきてください!

ご応募、お待ちしています!