将来ゲーム会社に入りたい!①いつまでに準備する? &ツール紹介

こんにちは、シフォン副社長の末広です。

今回は、ゲーム会社を目指すにあたってやっておくといいかもしれないことを何回かに分けてご紹介していきます。

この記事は誰向け?

・専門学校や大学在学中で就職先を探したり、その準備をしたい方
・中学生高校生の方でゲームの就職情報を探していて、ここにたどり着いてしまった方
・ゲームが好きで将来開発やゲームの仕事をしたいお子さんがいる方
 ぜひお子さんと一緒に読んでみてください
・すでに一度別で仕事を持ってしまったり、就職してしまっているが、
 いずれゲームを仕事にしたいと思っていてあきらめきれない方

※すでに他社さんで就業経験があったり、就活を戦い抜いている方にはこの記事は物足りないと思います。

 
 

目次


準備を始める年齢のこと

いくつからでも大丈夫ですが、準備は早いに越したことはないです。
年齢別のおすすめ要素をざっくり書いておきますので、自分に当てはまる所をご覧ください。

<小学校・中学校・高校生の方>

誠に残念ですが、学校の勉強は実は地味に仕事で使います。
私は学校も勉強も嫌いだったので、みなさんに「そんなもん使わねえよ!」と言えたらよかったんですが、
これが結構本当に使います。

技術・家庭科・謎の倫理なども含め、基本捨て教科はないです。

すごく成績が良くなくてもいいのですが、一応授業は起きてきちんと聞いておきましょう。
国語(敬語)・歴史・生物・数学(バトルのパラメータとか)……これ以外にも結構いろいろ使います。

「ゲーム開発者になるんだから最高のゲームを作るために今世の中にあるゲームを一つでも多くやるんだ~!」と
それはそれでやっておくといいと思いますが、ゲームを遊ぶ力と作る力は別のものです。
もちろんたくさん遊んでいればいろんなバリエーションを思いつくと思いますが、
それを組み立てるための力は学校の勉強にもたくさんヒントがあるのです。

そんなわけで、学校は嫌いでもいいので、せめて学問自体を嫌わないであげてください。

・なんでもいいので「ゲーム以外の」趣味を持ちましょう
楽器を弾く、切手やコインを集める、カエルを調べる、よいクレーンの写真を撮る(これは私の趣味です)、
コスプレを楽しむ、スポーツ系の部活をしてみる、おじいちゃんと将棋をするなどなんでもいいです。
デジタルゲーム以外にも趣味を何か持つことをお勧めします。
楽しんでおくことで将来自分にとってのネタ・軸・引き出しになることもあります。

・ちいさいものから「何か」作ってみる
「今は無料でできるゲームエンジン(ゲーム開発ツール)があるんだから何か作ったほうがいいですね」と、
できる側の人からは言われがちですが、いきなりだと挫折する人もいます。

最初はもう少し手前の小さいことからやってみるとよいでしょう。

小さいことというのは例えば、こんな感じです。

☆「絵を描こう」
 ↓
☆「この絵をパラパラ漫画のようにGIF動画でつないで動かそう」
 ↓
☆「アニメーションツールで演出とかつけちゃおう」

☆「すごろくをA4の紙に書いてみよう」
 ↓
☆「最初は一本道で、さいころ一つにプレイヤーのコマは2つ」
 ↓
☆「お母さんと遊んでみよう→楽しかったね!」
 ↓
☆「次はお父さんも入れて遊びたい。A4は狭いからA3の紙にして道を増やそう」
 ↓
☆「ハプニングが起きるマス目を置こう(全財産没収☆/臨時収入で所持金5倍!…など)」
 ↓
☆「完成したゲームを、お父さんを入れて日曜日に遊ぶ」


作るものがアナログ・デジタルかは最初のうちはあまりこだわりすぎなくていいと思います。
最終的には就職の時にPCは使えるようになっていないと入社がそもそもできないと思いますが、
もし小さいお子さんが最初に何かするなら、それよりも「作る」ことに親しむところからが最初のステップです。
中高生くらいでPCがある方は、文末の無料ツール類を見て好きなものを探してみてください。

こういう小さいチャレンジを繰り返しているうちに、途中途中で「もっと絵をうまく描けたらな」
「もっと面白くなるようにハプニングやすごろくの盤面を工夫したい」というような欲が出てくると思います。
ここは欲望に忠実に、再チャレンジして次回作はもっと工夫してみましょう。

上の図の中の☆がついている項目は、それぞれゲームでよくある、ミッションやアチーブメントみたいなものです。
大人になるまでの間に、ゲーム開発につながる、細かいモノづくりトロフィーをいっぱいコンプしましょう。

一番大事な心のトロフィーは、お友達または家族などの近しい人に遊んでもらって、
「繰り返し遊んでもらえるか」「心から笑ってもらえるか」というトロフィーです。

一番最初にゲームを作ろうとした時には、「ゲームを完成させる」というミッションは
「魔王を倒す」「世界を救う」と同じくらい、一番強いレベルのトロフィーです。

人によっては魔王をものともせず、いきなり初めてで魔王レベル余裕の勇者な方もいるかもしれませんが、
普通のRPGでも世界を救う前にはそれなりにレベル上げしてから戦いを挑むものなので、
レベル上げをしておくといいよ、という話です。

一番強い「世界を救う」にたどり着くには「心から笑ってもらえるか」や「繰り返し遊んでもらえた」という
トロフィーを心に持つことが強い支えになると思います。

・将来の話をしよう
自分の、またはお子さんのあこがれのゲームがどんな技術でできているか見てみましょう。
何人くらいの会社で作っているのか。そこにはどんな職業の人が務めているのか。
調べられる範囲で大丈夫です。
取材などの記事もネットに出ていたりするので、読んでみたりしてもいいでしょう。

その憧れの会社は、大卒はとってますか?専門卒でも入れますか?どんな技術が必要でしょうか。
技術習得の手段として、独学で限界を感じて進学が必要なら、親御さんとご本人との間で
どれだけ本気でその仕事をしたいのか、奨学金を借りるかどうか、学費の相談もした方がいいかもしれません。
そして、夢がかなう最初の一歩、うまく入れたとして会社の場所は、家から通えますか?
遠かったら、実家から独立する覚悟も徐々に決めておかないといけませんね。
この辺りは、本人の人生のことではありますが、できれば将来の話は時々しておいた方がいいでしょう。

会社に入って仕事にしたいのか、それとも自分の好きなものを自分のペースで趣味として続けるのか、
開発じゃなくて運営がやりたいのか、ゲームにかかわる仕事も「作る」以外の仕事もたくさんあります。

自分の好きなゲームについて調べながら、徐々に知ってみていただけたらと思います。

<専門学校・高専生・大学生・院生の方>

前の<小学校・中学校・高校生の方>の学校の勉強以外の項目もお読みください(!)。
そして次へ進みましょう。

・今の学校の勉強を頑張りましょう
やっぱり学校の勉強じゃないか!と思った方、ごめんなさい。そうです。必要です。

企業によるとは思いますが、シフォンの場合ではその人自身の研究テーマや学業への理解力を見るために、
学校の授業や論文でどういうことを書いたか聞いたりすることがあります。

このくらいの年齢になると、おそらく何かしらの専門課程に入っていて、そこから就職を
目指すことになっていると思います。
公務員試験や教員試験を並行して受ける方でもなければ、五教科をもう一度勉強しなおすことはないと思いますが、
自分の所属している学校の各専門課程の授業や、学校が用意しているツールや機材などの設備があれば、
活用しましょう。

特にゲーム系専門学校や技術系の専門課程のある学校に通っている方は、学校の機材等も大事ですが
学校の設備の中で最大の効果があるものは「先生」です。
先生との相性もあり、人に作品を見せるのに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、
誰かしら先生にいっぱい見てもらって、できる限りフィードバックを丁寧に直すようにしておいたほうがいいですね。

今は弊社も総務人事と広報がTwitterなどSNS・ブログにおり、Youtubeで就活ちゃんねるをやっていたりもしますが、
SNSなどは匿名の気楽さはありつつ、身元や実績が分かる方が運営しているものもあれば、そうでないものもあります。
また、相手がどんなに優れたクリエイターであったとしても、皆様の普段からの力量を知っているわけではありません。
特に専門課程にある方については、情報の確かさという意味では、もう少し実際の自分の実力をよく知っていて、
進路指導に責任をもってかかわっている周りの先生たちを信じてみてください。

就職したら自分の作ったものやかかわったタイトルはユーザーみんなが見ることになります。

「知ってる人に見られるのが恥ずかしい」

その気持ちももちろんわかりますが、お客さんに見てもらわないと作ったものが可哀そうです。
勇気をもって心臓に毛をはやしていきましょう。

<すでに何かしらお仕事をしている方>

・今のお仕事の中で、自分が得意なことが何かを見つめなおす
WEB・IT・広告系のお仕事をすでにやっている場合はある程度ゲームの仕事と親和性がある業種なので、
ご自身の持っているスキルがそのままとは言えなくても、多少のコツや応用でうまくゲーム業界に
転職してきたときに当てはまる可能性があります。

特に、プログラム・デザイン自体は使っている言語やツール自体は同じだったりするので、
応用しやすい(設計の仕方の特徴やデータの作り方は同じではないと思いますが)ジャンルだといえます。

なので、実際にWEB系や別のIT企業でプログラムをやってた方がゲーム系に中途で転職してくることも普通にあります。

また、パソコンを使う仕事はしているけど全然別だなあというケースもあるかもしれませんが、
「後輩の指導やチームの管理」「スケジュールの設定やプロジェクトの進行管理」
「営業周りの金額交渉・調整・契約」この辺の仕事は、ゲーム業界だからすごく特殊なことをしているかというと
そうでもありません(会社によりますが、多分)。

もちろん、ゲームの開発特有の事情を知らないとうまく動けない部分も最初はあると思いますが、
注意するポイントには共通する部分は多々あります。

飲食や医療など全然別の分野のお仕事からくる場合も、その職場なりに何かしらお仕事のスキル
(例えば店舗の食材の管理、シフトの管理、店舗独自のキャンペーンを組んだりしている場合は
その計画立案実施をしてたりすると思います)は結構ゲームの運営に通じるものもあります。

一度、自分の年齢なりの大人の社会人としてどんなことだったらできそうか、自分の手持ちのスキルを見直してみましょう。

・もしチャレンジできるなら、何かしらPC上で作ることは試してみましょう
また、本当にまったく別業種の方で、周りの個人開発者の方などを見ていると、
普通に別の商売をやっていたけど40歳くらいからUnity(ゲームエンジン)をいじり始めたよという方もおり、
そこから自分でアプリを作り続けて、まれに大成功する方もいます。
自分の作ったアプリを就活作品として提出したりして、他社に応募してそこに転職したりというケースも
ないわけではありません。

ただし、彼らは割と超人です。全員がそうなれるわけではないのです。
普通に仕事して、家族や友達との時間を削りつつ、平日の夜や土日の休みを割いて根気強く小人数、
あるいは一人で開発を進めているので、かなり大変だと思います。

また、一般的に年齢とともに新しいことを覚えられる吸収力は落ちていくので、
開発者としてプログラムを始めてみたいとか、ゲームを作ってみたい!と思うようであれば、
この記事後半で紹介する無料のツール類をいくつか触ってみて、まずは自分が取り組みを続けていけそうな分野のものが
あるかどうかを見てみたほうがよいでしょう。

ゲームの仕事は開発ばかりではなく、運営系もありますが、運営系でも全く作り方を知らない状態で
開発の人とやり取りをするのは厳しいです。自分も同業者の中では技術力はないに等しいほうなので、
できなくはない……実際やってはいますが、自分の無知を周りの同僚がかなり肩代わりすることになっています。
ストレートに書くと、わからないことで同僚などに負担や迷惑をかける場合があります。

それでも、技術なしであなたを雇ったらどんなことができるか、
+αあなたにしかできない仕事のスキルがあるかどうか
、考えてみましょう。

手ぶらで戦っていけそうかどうかを思いつかない場合は、何か一つでいいので
ツールをいじってみて「作る」ことを、それにまつわる起きる問題を実際知っておくことが大事です。

おすすめツール集


今回は、なるべく最初にかかるお金を小さくするために一部を除いて無料のツールを中心で紹介してます。
いきなり有料のツールを用意する必要はありません。
(すでに勉強をしている、とか使っているという場合はもちろん問題ないです。)

無料をお勧めする意図としては、最初は飽きちゃうかもしれませんし、
難しくてそのツールは挫折したりもするかもしれません。
あるいは、いずれかのツールを動かすことはできるにしてもそれに対して興味が持続せず、
突き詰められないという人もいるでしょう。

ただ、それはそれとして手当たり次第にいじってみて、何か1つくらい好きになれそうなものがあったら、
ひとまずいじり倒すのがおすすめです。有料の何かを考えるのは、その次です。

※一部、おすすめツールは社員からの推薦も入れています。
※基本的には一部を除いて無料ですが、オプションやプランの一部に有料版があるものもあるので、
利用の際には各サービスの注意書き、料金説明を必ずご覧ください。

<全員に共通して>
・紙とペンなど、アナログのもの
ダンボールもトイレットペーパーの芯も、どんぐり(虫が出るので煮沸はしましょう)も
使い方によっては遊びが作れます。一定の条件(ルール)があればそれはゲームってことでいいと思います。
アナログゲームも楽しいですよ。

・スマホ、できればPC環境
マウスとキーボードがあるとかなり操作がしやすくなります。

・任天堂「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」(以下はじプロ)
子供から大人までわかりやすくプログラムをするとゲームがどう動くかをSwitch対応ソフトで説明しています。

※弊社は任天堂さんとは一切無関係ですが、良いソフトです。

Youtube等を見ると、このシンプルな仕組みの「はじプロ」をもっと複雑なゲームの挙動の再現をしている人もいるので、
実際に見よう見まねからでも試してみるとゲームの仕組みを理解するとっかかりになるでしょう。

<ゲームエンジン>
ゲームエンジンとはゲームの開発を便利にするために開発の機能をひとまとまりにしたツールです。

・Unity
・Unreal Engine

UnityもUnreal Engineも2D/3D両方対応しているゲームエンジンです。
「何か動かしてみる」を最初に触れるのにいずれか触っておくと、
「開発ってこういうの使ってるんだ」というのがイメージしやすいかと思います。

どちらも映像や工業製品の開発などの時も使われていたりしますが、
「僕絵も描けないし3Dモデルの作り方とかもわからないよ」という方でも
公式のアセット(絵素材や音楽素材、場合によってはゲームの基礎部分まで)が充実しています。

プロもこれを使って作ってます。
大事なポイントですが、あのゲームもこのゲームもそのゲームも結構使われてます。
なので理屈の上では、やり方次第でコレが使えるならアレらもいずれは作れるようになるということです(乱暴)。

・Cocos2d-x(英語)
2D特化のゲームエンジン。
UnityやUnreal Engineと違って3Dは扱えませんが、その分軽く、機能も絞られています。

<プログラム>
・paiza.io
PGからのおすすめです。
すでにプログラムを学んでいる人向けのものですが、ブラウザ上でそのまま手軽にコード実行できるところがおすすめです。
C#等で、ちょっとだけ試したいことがあるときにいちいちプロジェクトごと立ち上げるのはしんどいので、重宝するようです。

<2D>
・アイビスペイント

デザイナーからのおすすめです。
スマホ一つですぐ描き始められるので、制作場所を選ばない!隙間時間や移動中にとにかくたくさん落書きして絵を描くことに慣れておけるのは大事です。
また、完成までの様子を動画で保存することもできますので、後から工程を見返せたりということもできます。
人によってはそのまま漫画原稿などを描いている人もいるようです。

FireAlpaca
こちらもデザイナーからのおすすめです。シンプルな機能のお絵かきソフトです。
アイビスはスマホ、FireAlpacaはPCから利用できます。
もともとは機能も最小限でしたが、今は3Dパースが使えたり、自分でブラシを作れたりします。

・MediBang Paint
パソコン、タブレット、スマホに対応しているお絵かきソフトです。
自分の場合、企画職ですが仕事で画面仕様やマップの図解、イベント演出の絵コンテなどを描くのに使っていました。

<3D>
・VRoid

男女の3Dアバターを手軽に作るならとても便利です。
パーツの組み合わせを配置して微調整という感じなので、「自分でがっつりモデリングしたい」という要望には合わないかもしれませんが、「3Dモデルってどんなのなのか」をひとまずいじってみるにはお勧めです。

作ったデータを他のサービスに持っていくこともできるので、作った後の設定などはいろいろしなくてはなりませんが、作りこむことができれば「自分でカスタマイズしたオリジナルのアバター」を取り込んでVRデビューしたりもできます。

・Blender(英語)
無料で3Dモデルが作れます。有名なソフトにMayaやMAXという3D制作ツールがありますが、比較的高額です。Blenderは無料ですが、普通に商用のゲームに利用されており、基本的な機能も一通りそろっています。

他のゲームや3D素材で配布されているものを開いてみてカスタマイズしてみたり、最初からイチから作れなくても、あるものを見てみることも勉強になります。

<動画編集>
・Shotcut

社長からの推薦でした。(もともと動画職人だった)
動画の編集に必要な機能はほとんどそろっているので、ひとまず動画を作りたいなと思った時には触ってみるとよいでしょう。

他にも無料の動画編集ツールがいくつか有名どころでありますので、少し慣れてきて他の機能が欲しいなと思うことがあれば、これに限らず別のツールも探してみてもよいでしょう。