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資格は選考の時にどう見られているのか?

こんにちは、今回も続けてブログを書いています副社長の末広です。
「学校とかで勉強の傍ら資格を取ったよ!」という方も多いかもしれません。
そんな資格についてゲーム会社の選考をする立場から、どう思っているかを
説明します。

※他社の人事さんによってまた別の回答があると思いますが、
 例によって弊社なりの本音でお答えしています。

資格取得を目指して筋トレする魔物、たまうさ
▲資格を持ったら(鍛えたら)強くなれる、そう思っていた”あのころ”

資格(だけ)で有利不利は決まらない

資格があるかどうかではなくて、資格の技術を本人が仕事に活かせる、
本人の中の創意工夫や発想があるかで加点になるかが変わります。

前職が自衛隊員で大型特殊免許(カタピラ限定)資格を取った
すでに自衛隊という時点でいろいろ聞きたいことはありますし、
経歴が面白そうなのですが……

「ゲームの仕事でカタピラ機運転することないから関係なくないですか?」

(今回分かりやすくするために、あえて超ドライに切ってます。)

「へ~! カタピラってことは戦車運転できるってことですか?
『ガールズアンドパンツァー』みたいにタンク内でチームで
役割分担とかしてるものなんですか?」
くらいは面接なら会話を進めるために反応すると思いますが、
その資格をもった応募者の方を採用したいと思うかどうかは別の問題です。

「もともと運転が趣味で、免許を取る際に普通自動車以外にも
戦車の免許もとり、車両の基本的な機器類の扱いなども勉強しました。
軍ものに限らず車両・運転に関するディティールは任せてください」


そこまで言い切られると、「もともと、プロだったんだものね……!」と
正確な知識を持っていそうだな、とプラスの印象にはなると思います。

※仮に採用になった場合、本当にあとあとその仕事が
 来ることもあります。
 「その場しのぎでできるっぽい話をする」は
 入社後辛いことになったりしますので、やめましょうね……!

対象になる資格自体は何でもいいのですが、以下4つは抑えておくとよい
ポイントです。

選考の時に見ているポイント

①その資格の基礎知識があること
②取得した資格の要素を掘り下げて考えることができ、必要なら仕事に

 つなげて提案できることがある
③業務に直結しなくても、業務に応用ができる

④実用的な内容か

①はシフォンでは相手を試すようなトリッキーな質問はしませんが、
「情報処理の資格を持っている」というなら基礎的な考え方を
確かめる質問をしたりは当然します。

「資格を持ってるのが大事」ではなく「知識は使えるのが大事」という
考え方だからです。

質問の内容も応募者を試して難問に対してのスゴイ回答を見たい!
ではなく、基本的にはその資格を持っていれば普通にわかる範囲の
基礎知識を忘れていないか、身についているか確認するための内容
です。

②は必要なら、と書いたのは「その仕事以外は嫌」だと困るからです。
先ほどのカタピラの方の例でいえば、「車以外、それも戦車以外は
嫌ですね!」だとその方の活躍の場が限定されすぎてしまいます。

「そういうこだわりはありますが、仕事でやるなら同じくらいの姿勢で
他のことに対しても取り組みますよ」というご自身の姿勢を伝える
きっかけにできたりすると話が広がるかもしれません。

③はゲームや制作で類似の要素や状況があったときに、自分が会得した
資格やその周辺要素を使って自分なりに戦い方を模索できるかどうかを
みています。……が。

資格以外のよりどころになるものがご自身の中にあれば応用は別に
資格だけにこだわらなくても大丈夫です。

④は「AWSやCiscoなど各サービスに関連する資格」等や、
情報処理系等に関してはプログラマー等だとサーバやインフラを使うなら
実務に直結しているものだったりするので、そういう一定の技術スキルを
測るものだと会社や業務によっては一般的には+に作用しやすいと思います。
が、これも会社の仕事によるので、「実用的じゃないよりはいいかな」
くらいの温度感です。

弊社でも参考程度には見ますが、総合的に判断するので、
やっぱりそれだけで採用しません。
採用は一要素だけで決まるものではなく、
技術・人柄・チームとの相性・ご本人のやりたい仕事・
会社が用意できる仕事、そのポストに空きがあるかどうかのタイミング……
いろんな要素を加味して決まる
ので、弊社に限らず
「ここの誰よりもAWSに詳しいのに!何で!入社できないんですか!!」と
言うこともあると思います。
すいません。実際、優秀な方でも総合的に判断するので……。

特別資格を持ってない場合はどうしたらいいのか?

他社さんはまた別の考え方があると思いますが、弊社ではどうもしなくて
大丈夫です。

資格より、作品選考と相性を大事にしますので、選考作品でその時の
ベストを尽くしてください。

作り上げてきたものの振り返り、財産をかんがえるたまうさ
▲自分で作り上げてきたものが一番の武器です


なお、④であげた技術系の資格や免許は比較的いろんな会社でも
評価されやすいと思いますが、持っていなくても弊社は中途の場合は
職務経歴書で職歴や使用してきた技術から判断したり、面接の
質疑応答を通してご本人の理解力を確認したりします。

また、新卒の場合はそもそも入社後に自社で必要な技術は習得していく
ことを想定しています。


なので、各職業として出している応募要件以上の資格を持っていたら
すごいね!ではあるけど「持ってないのはけしからん」とはなりません。

シフォンでは免許がないとできないような仕事は今のところないのですが、
例えばデリバリーの仕事をするなら自動車の普通免許を持っていることが
必須条件だったり、医者として働くなら当然医師免許を持っていないと
逮捕されたり事故を起こすことにになると思います。
そういう会社に勤める場合は持っていることが前提なので、資格のすべてが
役に立たないよ!という話ではない
ことはご注意ください。

この辺りは、弊社以外のところを応募される場合は応募職種の
条件を見て各社に合わせてください。

資格をいっぱい持ってます。これはどう見えますか?

これは他社さんだと別の考え方もあると思いますが、弊社の採用側が
思うところを参考までに掲載しておきます。

・取得している資格の系統が何かしら一貫している
なんでも大丈夫です。
料理なら料理系、語学なら語学系などの一定の系統の延長線にあるなら
「いろいろ極めたい人なんだな」という気持ちで見ています。 
その極めたさが仕事の上で前向きに作用しそうかどうかが大事で
ジャンルはそんなに気にしていません。
趣味の一つと同じくらいの感覚で見てます。
多分、学生の方が思っているよりもだいぶ資格を持っている量に
対しての評価や反応は薄い比重です。


・取得している資格の系統が雑多で、一貫性がない
引き出しの広さという意味では非常にプラスですが、
同時に飽きっぽいのかもしれないという気持ちになる場合があります。
でも趣味の一つと同じくらいの感覚なので、飽きっぽさが仕事に
出てこなければ何とも思いません。

いずれもだったこれだけの情報では何も判断できないので
「それだけで判断はしません」。
しかし、あえて書いたのは採用側の人が求人側と全く違う
視点で記載されている情報を見ているということは伝わったかと思います。

結論、作品作りを頑張りましょう

ゲーム会社の場合はそれ以外のところで判断する会社もあると思いますが、
開発会社は主には応募作品を見て判断をしているので、
「資格の代わりに自分を守る武器であり盾になるものは作品」
です。

以上、まったく資格に関係ない結論になりましたが、
皆様、だからこそ悔いのない作品作りを!

24卒の応募スケジュールについてはこちらのブログもご覧ください。

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