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創業の経緯

若手社員が聞く、シフォン創業の経緯

シフォンの会社説明会などでは企業についての情報や事業内容をお伝えしていますが、創業については2011年にオンラインゲームの運営・開発に長けたメンバー4人で独立・創業したということお伝えしている程度。
入社を検討しているみなさんにわかりやすくお伝えするとともに、社員である自分もこの機会に把握しておこう、という企画です。

聞き手は私、2020年に入社して総務人事と広報を担当している、まだまだ新人の温井 瑞季です。

◆温井のプロフィール

大学で心理学を学び、IT企業の人事部を経てシフォンに中途入社、総務人事と広報を担当。会社運営に必要な備品の管理から書類作成、人事業務、会社広報など幅広い業務を担当している。

そして、私の疑問に答えてもらうのは、この人。

シフォン代表取締役社長 兼 CEOの長谷川友也

代表 長谷川のルーツ(幼少期から学校卒業まで)

温井:
あの〜、社長!ちょっと聞いてみたいことがあるんですけど、質問いいですか?

長谷川:
ん、何かわからないこと?

温井:
この会社って、どういう経緯で始めたんですか?

長谷川:
唐突だね・・・(笑)

温井:
唐突ですみません(笑)そういえば聞いてなかったなって。なんでゲームの会社やろうとしたんですか?

長谷川:
んー、会社始めたのは前の会社が潰れちゃったからだけど、ゲームやモノ作りに興味を持った始まりのところから説明すると、ちょっと長くなるよ?

温井:
大丈夫です!

長谷川:
かなり前までさかのぼっちゃうんだけどさ。小学生ぐらいの頃から工作とか物を作ったりするのが好きだったんだよね。紙の箱とか厚紙とかを切って迷路ゲームを作ったりとかね。

温井:
あー、そういう子どもいましたね。

長谷川:
そういうのを作っては友達に遊んでもらって、面白いって言われることが嬉しかったんだよね。簡単すぎてもつまらないし、難しすぎるとクリアできないから、クリアできるかできないかのギリギリに難易度を上げるために自分でテストプレイとかしてたね。

温井:
へえ〜!それって、今やってるゲーム作りと同じじゃないですか!

長谷川:
で、中学校に入ったらパソコンがあってね、当時はまだWindows 95の時期だったかな。自由に使えたのはFM-TOWNSって機種だったんだけど、プログラミングに興味を持って自分で調べてゲームを作ったりしてたよ。簡単なものだけどね。

温井:
ちなみにどんなゲームだったんですか?

長谷川:
本来はアニメーションができるくらいのプログラミング学習用のソフトだったんだけど、むりやり流用して競馬ゲームみたいなものを作ってたね。
ホント簡単な仕組みで、6頭ぐらいの馬が走って、それの1着を予想するゲーム。オッズのあるジャンケンみたいなゲームかな。友達と一緒に作ったゲームでよく遊んでたよ。

温井:
それは楽しい思い出!
じゃあ高校では、さらにすごいゲームを作り始めるとかですか?

長谷川:
いやそれがね、高校では映像制作にのめり込んでね。

温井:
えー?なんでですか?

長谷川:
新入生歓迎会の時にパソコン系の部活の紹介みたいな映像が流れたんだけど、それが正直ショボいなーって思っちゃったんだよね。あれだったら自分でも作れそうだなって思って、映像制作に興味のある仲間を集めて一緒に始めた。

温井:
入学したてで先輩よりもクオリティの高いものを作れる自信があったってことですか?

長谷川:
そういうわけじゃないけど、負けない自信はあったかな。映像編集技術を磨くために、いろんな映画を見まくって演出とか工夫してね。当時はいろんな自主制作の映像やアニメーションがインターネットで出始めた時期で、新海誠が出てきたのもその頃かな。で、自分が高校2年生の時の新入生歓迎会で映像を流す機会をもらったんだ。

温井:
わ〜、なんか青春って感じですね。

長谷川:
その時に作ったのは「HERO」っていうドラマのオープニングのパロディーで、学校の先生を紹介するってものだったね。

で、どこの馬の骨だかわからない人たちが作った作品が流れるらしいって事で正直、前評判は良くなかったんだけど、実際映像が流れたらめちゃくちゃウケてね。校内でイベントがあるたびに映像制作の依頼が先生や生徒会から来たりして。自分たちでももっと楽しんでもらおうってレベルを上げていって。流すたびに反響があるのが嬉しくて、どんどんハマっていったんだ。

温井:
その映像制作ってもう完全に独学だったんですか?

長谷川:
そうそう。俺が行ってた高校の学科は情報系だけどハードとかプログラミングをメインにしていたから、先生も詳しくないし、そういう授業もないから撮影も編集も3Dも全部独学。で、反響があったのか俺が卒業した後に選択授業のカリキュラムに「映像編集」ができたって卒業してから聞いた。

温井:
学校のカリキュラムも変えてしまってるじゃないですか。すごーい!

卒業後の進路と「M2」との出会い

長谷川:
まあ、そんなような学生生活を送ってて、やっぱりモノ作りって楽しいなという感覚はありつつ、卒業後は就職してプログラマーになったんだ。ハードやネットワーク関係も好きだったからネットワークエンジニアやりたかったんだよね。でも、入社してみたら金融系のプログラムを扱う派遣SEの仕事にまわされて、あまりにも仕事がつまらなくてさ。一応9時から5時のホワイトではあったんだけど、そもそも面接の話で本社勤務のように聞かされてたのに派遣SEにされたりもあって、あまり会社への信用もなかった。結局仕事のつまらなさに耐えられなくて1年も経たない頃に辞めちゃった。

温井:
まさかの1年で無職に・・・。

長谷川:
まあでも働かなきゃなと思って就職先を探していたら、今はソーシャルメディアの企画・開発やコンテンツ提供を事業にしているガイアックスが、当時ゲーム事業を新規で立ち上げるためのアルバイトを募集してたんだよね。
当時はPC向けのオンラインゲームが出始めた頃で、今はほとんどなくなったけど、オンラインゲームの中でお客さんのサポートをしたりする「ゲームマスター」っていう職種があってね。俺も高校生時代にオンラインゲームを結構やり込んでたから、こういう仕事も面白そうだな、ゲームマスターになってみたいなって思って応募したら採用してもらえた。

温井:
結構ゲーム業界に行くまでに回り道があったんですね。

長谷川:
そうだね。でも、当時もゲーム業界にアルバイトで入れるってことはそんなに多くはなかったから本当に運が良かったし、そこでいろいろやらせてもらってかなりの経験を積ませてもらったよ。
子どもの頃からずっと、何かを作ったり、人を楽しませたり、人に何かをするっていうことが好きだったから新卒で就職したものの派遣SEにされてしまった時には早く道を変えた方がいいなと思ったね

温井:
確かに社長を見てたら「人を喜ばせたい」という気持ちがすごく伝わります!入社した時、福利厚生が充実してて驚きました。フリードリンクとか食事補助とかの制度がいっぱいで。

長谷川:
そうだね。あとは、社内でイベントをやる時とかって、普通は新人に幹事をやらせるでしょ?でも俺は自分で幹事をしたいし、楽しかったって言わせたいんだよね(笑)年末に毎年ビンゴの賞品を用意するのも一人でやってるんだけど、それも頼まないんじゃなくて、やりたくてやってるんだよね。

温井:
社員として、すごくありがたいです。

長谷川:
で、ガイアックスに入った後なんだけど、フタを開けたらあまりゲームについて詳しい人がいなくてね。さすがに決定権はないけど、いろいろ提案はして良い環境だったから、自分がユーザーならこういう運営をしてほしいなという観点で挑戦していった。それで半年でゲームマスターから現場の責任者になった。でも他のチームのゲーム事業が上手く行かなくてね。オンラインゲーム事業を分社化し、それを別の会社に売却することになっちゃって。俺もゲーム事業のひとつのチームの責任者だったからそっちに行ったんだけど、そこの会社が1年で倒産しちゃったんだよね。

温井:
うわぁ・・・・・・。急にいろいろ黒くなってきましたね・・・。

長谷川:
ちなみに、その当時に俺が担当していたゲームが「M2」。

温井:
ええ!?その頃から!

長谷川:
そう。元々台湾で開発されて運営されていたんだけど、日本で正式サービスが始まった頃には台湾でのサービスが終了しちゃってた。だから日本での開発が縮小されちゃって、何度も交渉をして日本での運営が存続ができるようにしてた。でも会社の事情もあって、自分の思いとは裏腹に「M2」を終了せざるをえないことになった。いち社員じゃどうしようもできないことが悔しくてね。

温井:
うわぁ、それはつらいですね。

長谷川:
で、その後はガイアックスを先に辞めた元同僚から手伝ってほしいって連絡があって、ケイブっていう別の会社に就職したんだ。そこではゲーム運営じゃなくて、オンラインゲームの広告やウェブプロモーションとかマーケティング周りをやることになって。でも最終的には「もう全体を見てくれ」って言われて、オンライン部門の統括マネージャーをやることになった

温井:
ちょっと待ってください!すごい管理職ですけど当時の社長って何歳なんですか?

長谷川:
えーっと、24歳ぐらいじゃないかな。同い年の人たちが新卒2年目とかだったから。

温井:
うわぁ・・・。今の自分とほとんど年齢差がないんですね。30歳ぐらいに錯覚してました。

長谷川:
まぁ、社内でも浮いてた気はする(笑)。ゲーム事業以外でも、業績の落ち込んでるEコマース事業の立て直しとかもやってたよ。でも、会社と事業の方向性の折り合いがつかないというか、理不尽な要求が増えてきちゃってね。もう考え方を合わせられないなと思ってそこも辞めちゃった。どんなに現場がおかしいと思っても会社の意向が優先されることが悔しかったんだよね。

温井:
うーん、社会ってやっぱ荒波なんですかね~。

長谷川:
そう感じたからこそ、シフォンはなんでも言える環境を整えたいんだよね。自分が感じた会社への不満が自分の会社で起きないようにしたいからね。

温井:
本当、いつもありがとうございます!
・・・で、そのあとはやっぱり無職になったんですか?

長谷川:
この時は無職だね(笑)。でも起業しようかとか、次にどう動いていこうかとかは模索してたよ。そうこうしていたら、前の会社の副社長とかゲーム部門のマネージャーが会社を起こすから一緒にやらないかって声がかかったんだよね。
ビジネスプランも興味が惹かれるもので、日本で一度終了してしまったタイトルのライセンスを買い付けて、運営力でビジネスにしていこうというものだったんだ。俺もこれに賛同して取締役の一人として参加したのが前職の会社。

温井:
終了したタイトルの復活・・・!

長谷川:
そう。二人の承諾をとってすぐに台湾に飛んで、ずっと連絡を取り続けていた「M2」の担当者に会いに行ったんだよね。開発権も引き取らせてもらう形で契約をして、俺が信頼してた仲間にも声をかけてチームも立ち上げた

温井:
めっちゃ熱い展開!

長谷川:
そこまでは良かったんだけどね。でもね、いつの間にか当初のビジネスプランから変わっていってしまった。安くタイトルを買って堅実で安定した運営をしていくはずが、投資会社を入れてまで海外の新規タイトルを買うと言い出しちゃったんだよね。

温井:
ええ・・・

長谷川:
もっと大きい会社だったら資金面での体力もあるからチャレンジすることはできるかもしれないけど、当時は会社を立ち上げたばかりだし、資金的にも事業基盤としてもかなり厳しい状態だったんだよね。自分含めて買い付けに反対してた人も多かったんだけど、会社の中では3番目の立ち位置だったから上2人に押し切られた。

温井:
あ、もう聞くのが怖いんですけど!ダメな気配しかしない!

長谷川:
結局、大コケしちゃってね。資金もショートしちゃって、当時の会長から辞めるかどうかの選択を突きつけられた。心残りは自分が集めたチームと「M2」をはじめ当時復活させたゲームのユーザーさんのこと。でも、今辞めないならずっと付き合ってもらうって言われたからさ。

温井:
タイミングは今しかない、と・・・。

長谷川:
そう。会社に残ったとしても発言権がないのは事業方針の変更の時に分かったし、大量解雇も秒読みだったから立て直しもほぼ無理。タイトル譲渡の可能性に賭けて残った同僚が「できる範囲のことはやってみます」って言ってくれたのは嬉しかったけどね。でもせっかく復活できた「M2」を残して辞めていくのは本当に悔しかったね

温井:
ううう、つらい・・・・・・。

シフォン創業〜経営者としての想い

長谷川:
で、ようやく創業の話になるけど。
辞めた後に、同じく辞めざるをえなかった同僚たちとシフォンを立ち上げたんだよね。自分なりにゲームを楽しんでいるユーザーさんのためにいろいろ頑張ってきたつもりだけど、結局他人の会社だとできる事に限界を感じてたんだよね。だから今度は自分がトップとしてやっていこうと思った。

温井:
「M2」って今も、うちが開発と運営していますよね?

長谷川:
そうだね。俺が辞めてすぐ、前の会社で運営していた「M2」のサービスが終了しちゃったんだよね。それで俺がシフォンを立ち上げてから、台湾の担当者とまた連絡を取って交渉をさせてもらって、2012年にタイトルを引き継がせてもらったんだ。

温井:
そういう経緯があったんですね。シフォンができるまでのドラマすごい!なんかもう映画一本見ちゃった気がします。

長谷川:
改めて話すと、波乱万丈だよね(笑)。俺は何か大きなビジョンや業界を変えたいなんてことはあんまり考えてなくて、単純にゲームが好きだし、ゲームにこだわらず人を楽しませることが好きなだけなんだよね。そういう自分の想いを実現していくためには会社を起こすしかないんだなっていう感じでたどり着いたんだ。

温井:
なるほど。やっぱ社長の考えとか想いってずっとブレてないですね。

長谷川:
うん、多分これからも変わらないと思うよ。俺がこれまでいた会社も良いところはあったけど根っこの考え方が違っていたと思うんだよね。だから、シフォンは現場主義というか、各々に裁量を持ってもらって、自分がお客様のために考えたことを実行できる会社にしたいなって。そういう会社の方が俺自身も楽しいしね。

温井:
それはとても感じます!みんな、すごい熱意を持って取り組んでるっていうか。

長谷川:
ね、頼もしいよね。本当に面白いと思える提案を出してくれたらもう全力でサポートしたいなって。ゲームを扱っているからって、それにこだわる必要なんてない。それ以外でも人を楽しませる方法って、たくさんあると思うから、どんどんチャレンジしてもらいたいなぁ

温井:
うちでやってる「ゲームドライブ」も、ゲームの開発や運営じゃなくて情報発信するメディアですもんね。

長谷川:
そうなんだよね。ゲーム自体の情報が中心だけど、それだけじゃなくてゲーム関連企業や人、ゲーム業界への就活情報についても発信している。これも、いい人材がゲーム業界に入って、いいゲームをたくさん作ってくれることになれば、それは人を楽しませることに繋がるからね!

温井:
やっぱりブレないですね!

長谷川:
そこが俺にとっての基本の考え方だからね。ビジネスとしての事も経営者としては考えないといけないけど、やっぱり意義は大事だと思うんだよね。「M2」も、もうやめる気がないというか、お客さんがゼロになるまではやめないんじゃないかな。新規のお客さんも来るけど、常連さんが集う居酒屋的な感じ(笑)。みんながなくならないでほしいと思っているんだったらずっとやる価値はあるなって思うよ。

▲対談を行った社内のバーカウンターは社内の誰でも使えるように開放。

とーっても長いお話でしたが、これがシフォンの創業に至るまでのお話です。人として、経営者としての長谷川友也の想いに賛同し集まったメンバーたちが、シフォンを日々運営しています。興味が湧いた方は、ぜひご応募ください。

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