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ゲーム会社に入りたい!②実際に役に立ったこと

こんにちは、シフォン副社長の末広です。

今回は①に引き続き、ゲーム会社を目指すにあたってやっておくといいかもしれないことをご紹介していきます。
何回かに分けてと書いていましたが、いったんこのシリーズは次の③までの予定です。

この記事は誰向け?

・専門学校や大学在学中で就職先を探したり、その準備をしたい方
・中学生高校生の方でゲームの就職情報を探していて、ここにたどり着いてしまった方

・ゲームが好きで将来開発やゲームの仕事をしたいお子さんがいる方
 ぜひお子さんと一緒に読んでみてください

・すでに一度別で仕事を持ってしまったり、就職してしまっているが、
 いずれゲームを仕事にしたいと思っていてあきらめきれない方

※すでに他社さんで就業経験があったり、就活を戦い抜いている方にはこの記事は物足りないと思いますが、ご了承ください。

今回は「末広の体験に基づく、入社後(就職後)実際に役に立ったスキルの紹介」と
「シフォン社員にアンケートを取って聞いた実際に役に立ったスキル」をご紹介していきます。

今回は個人の話をベースに話していくので、「あてはまるな」という部分もあれば
「自分には全く共感できない・理解できない」という部分もあるかと思います。

興味の持ち方や成長の方法も一つしかないわけではないので、同じじゃなくても大丈夫です。
読んでみてご自身なりの方法を考えるきっかけになればうれしいです。

 

目次

 

参考情報:末広って何の人

末広の実際に役に立ったスキル
 ・学校の勉強(のドコが役に立つの?)
 ・家族や友達とゲームを遊んだ時のカルチャーショックを忘れない
会社のみんなの役に立ったスキル

参考情報:末広って何の人

あたらめて自己紹介をします。
この記事を書いている株式会社シフォンの副社長の末広と申します。
シフォンの創業時からいる副社長です。外向きには広報、営業の担当役員と、内向きには総務人事・新規
(ゲームを含むエンタメなど、何かわかんないやつを主に)企画の担当役員をしています。
遊びやサービスの設計はやっていますが、数値とプログラムが絡むものは専門外なので大体他の職業の人に
助けてもらいつつ働いています。

SNSで広報さんや総務人事さん、場合によっては会社説明会で企画のアシスタントさんと一緒に活動しているので、
たまにSNSや会社説明会に来るとお会いします。

 

末広の実際に役に立ったスキル

・学校の勉強(のドコが役に立つの?)

自分は学校という環境があまり好きではなく、とにかく一刻も早く大人になって
お金を稼げるようになりたかったので、地味に一番役に立ってて複雑な気持ちです。

人によっては「前回も勉強しろって読んだけどぴんと来なかった」という人もいると思いますし、
憧れのクリエイターの学生時代の成績が良くなかったけど、優れたゲームを作ってるという人も
いるかと思います。
ただ、ゲームを勉強しないことへの言い訳として使うのはやめたほうがいいよ、
ということだけはお伝えしたいと思います。
なぜかというと、開発をしたり運営をしたりする際に、自分の専門じゃないこと、
得意じゃないことの領域のことでもゲームの中で扱うためには結局調べたり学んだりする
必要が出てきます。
なので、その訓練という意味でもある程度机に向かって学習することに耐えられたほうが
仕事として続きやすいですよ、という意味合いが一つ。

もう一つ、ていることが多ければそれだけ表現できることが増えるので、
学生時代に頑張っておいたことのおつりは多いほうがお得ですよ、という意味合いもあります。

特に数学というか、数学的な考え方や計算力は大事です。
ゲームを作るにあたっては戦闘の際に使うダメージ計算であったり、剣の強さや属性・補正を付けるときに
どの程度の度合いでつけるかや、(私自身は組めませんが)PGさんがプログラムを組む時にも
「ここからボールを投げるのにどの程度風の影響を受けるか」とか計算できないと困るわけです。

また、自分も割とそのタイプですが、
ストーリー重視!シナリオや世界観大好きでそれをベースにゲームをつくりたい!
という企画志望の方もおられると思いますが、その場合も企画に行くならゲームのシステムが組めるのは
まず必須条件として国語が分かればいいわけではありません。

例えば重厚なファンタジー作品を作りたかった場合、
超大雑把に解説していくと

「主人公とヒロインがいて、出会ってはぐれてバトルして再会してハッピーエンド」

こんな感じが王道のお話だと思いますが(ここまで国語)

「どこで」舞台は地球ですか?そこに空気はありますか?月は一つだけでしょうか?
     どんな社会が形成され、身分はどうなっていますか?(地理、天文、歴史)

「どんな」ヒロインの足は何本ですか?皮膚や目は何色ですか?
     ヒロインといっても、例えばナメクジとかなら雌雄同体かもしれません。
     ヒーロー側の種族は何ですか? 
     汗などで塩分を発する種族ならナメクジのヒロインとは触れ合うとヒロインが
     死んでしまいますが、設定上それを許容しますか?
     (生物、化学など)

「どう処理する」これらの要素を踏まえたうえでバトルを作る場合、
        ヒロインのナメクジが戦うならどんな方法で戦い、弱点属性とか
        特攻性能をどう乗せるか。
        最大の問題は面白そうに見えないといけないので、
        かわいい・かっこいい・すごそう などどれかに振った演出を
        ルールの範囲で組み立てられるのか。
        (この辺りはゲーム特有ですが、バトルは数学と美術)


学問の区分は専門の方にお聞きすると「それはそのジャンルじゃないぞ!」という鋭い突込みがきそうですが、
こんな具合にざっくりいろんな要素が絡み合っています。

ちなみに、自分自身は学校で成績順で中くらいで、特に成績がすごくよかったわけではありませんが、
世界史や日本史などを学ぶ際には年号よりもその時代にその時代の人がどう生活してたかとか、
化学でも何かに火をつけて燃やすにはただの紙だとすぐ燃え尽きてしまうから燃料が必要だとか、
そういうことが気になる子供でした。

この辺りは、まず先にゲームの遊びのシステムをしっかり作ることが大事なので、
細部にこだわっててこればっかりやってても仕方ないのですが、
全然知らないよりは知っていると表現の幅を広げられる楽しい部分です。

 

・家族や友達とゲームを遊んだ時のカルチャーショックを忘れない

「ゲームプレイにかけられる時間やお金が人によって違う」
「ただ別にゲームが嫌いだからそうなっているわけではない」
「同じことをしても人によって反応が違う」

当たり前の話ですが、「自分と同じくらいゲームできる人」としか遊んでいないと
「ギルドの暗黙の了解で~~の時は**を必ずする」とか
行動が最適化されすぎてしまってて気づかないことがたくさんあります。

改めて説明していきます。

①そうびの概念がない友達
友人Jちゃんの家でドラゴンクエスト(確か4)を遊んでいて、
やたらキャラが弱いなと思ったら彼女は「どうのつるぎ」をもちものにいれたまま、
装備せずに荒野をさまよっていました。

NPC「あたらしく ぶきや ぼうぐを かったなら そうびしなおすことを わすれるなよっ!」

リアルにこれをやっていたわけですね。
このドラクエの例に限らず、その操作や説明があっても実際にやって見せたりしないと伝わらないこともあると
強く思った記憶があります。

②遊べる時間やお金がみんな同じじゃない
③同じ時間を過ごしても、みんなが同じようにうまくならない

「練習して時間かけてうまくなった」プレイヤースキルや「課金をして時短をしたり強化した成果」を
無視するとゲームのルール自体が成立しなくなったり、努力が無視されてしまうので
全部平等にすべきだとは思いませんが、人それぞれ得意なことが違うので、仮に同程度同じゲームを
愛してても・接してても同じようには成長しません。

自分の高校~大学時代は格闘ゲームブームがあった時期で、バーチャファイター(初代)や
ストリートファイター2などが当時流行っていました。
学校が終わり、友達とゲームセンターに向かって遊び始めますが、同じくらいの時期にやり始めた友人と
対戦してもうまくなる速度が全然違います。

今と違って対戦動画などを手軽に保存する技術もないので、録画して動作を反省したり、
Youtubeもないので解説動画を見たりするようなこともできません。
それでも、観察力に優れている友人だったりすると、ゲーセンで他の人のプレイを眺めて100円で
試行錯誤するだけのその状況からでもうまくなっていきます。
自分は同じようにやってもうまくなりませんし、プレイ回数を増やしてもうまくなりませんでした。

「ただそういうもの」で「いろんなプレイヤーがいる」だけなのです。
結局うまくなることはなく、いつの間にかほかのゲームに浮気していましたが、
別に今ももちろんゲームのことは好きです。

自分と同じ楽しみ方、成長の仕方をするプレイヤーばかりではないことをできれば実際に見聞きして、
よく覚えておくことが大事です。
ゲームは必ずしも最初から上手な人たちだけのものではありません。

これらの①~③は仕事をするようになってからも似たようなことをお客さんと接している際に
気づくことがありましたが、ヘタクソだったからこそ不慣れな人がゲームにとにかくぐ合流できるように、
うまい人はうまい人なりに遊べるようにしよう、ということは自分がサービス設計する上で
非常に強くそうしようと思っています(100%成功しているかどうかはさておき)。

特に、初めて見た人が置いてけぼりにならない説明は本当に大事です。

 


続いて、会社の社員から就職前に実際にやっておいて役に立ったことをご紹介します。
実際にアンケートを取ってみた結果なのでシフォンの社員的に身に染みている要素です。

 

 

・会社のみんなの役に立ったスキル

圧倒的に英語

ツール類も英語のものが結構あります。単語程度でも抵抗なく読めると仕事がしやすくなるのと、
技術情報が最初に英語で出回るケースも多いので翻訳サイトなどを併用しつつも、直接読めた方が楽だという感じです。


つづいて、圧倒的に国語

はい、英語と同程度国語力に関しては強い需要が出ましたが、これはシフォンがどちらかというと
運営をメインにした仕事が多いので、告知(お知らせ)や注意書きなどでの表現、
受託の時にはクライアント企業へのご報告などで意外と文章力を問われる機会が多いという事情もあります。

お客様向けに情報を出すなら必須ですね。

次点

プログラム・SQL・HTMLなどの知識
このあたりは「できる」がベストではありますが、「趣味でWEBサイトを持っててよかった」
「プログラムかけるほどではないけど、仕組みを知ってて助かった」というような声が多数ありました。

漫画や小説がきっかけで得られた知識
読書を通して言葉やそのものの背景を学ぶきっかけになることも。
楽しみながら雑学的に吸収できることもあり、「勉強している」感じがないのも本人としては
続けられたポイントなのかもしれません。

ボードゲーム
③で説明しようかと思いますが、ゲームのルールを考えたり遊び方を工夫したりする機会になったようです。
また、人と一緒に何かをする際にちょっとしたことですが説明や準備で気を使ったりすることも
仕事に通じるところがあります。

親の教育・実家が商売をしていた・アルバイト
会社で働くにあたって、親や親せきではない全く無関係の他の大人(自分よりだいぶ年上の人)と
話すことに慣れておくことで、いざ働く時のコミュニケーションに困らなかったというケース。

コミュニケーションは過去弊社SNSでも触れてきていますが、別に誰とでも友達になれる必要はないのですが、
誰とでも要件の伝達ができないのまずいので「異性の前だと緊張する」「年上の人は怖い」だとまずいわけです。

②はここまで。次回の③は11/5(金)15:00更新予定です!それでは、また次回お会いしましょう!

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