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隣の人はこんな人 総務人事 温井 瑞季 編

隣の人はこんな人 総務人事 温井 瑞季 編

こんにちは。シフォン副社長の末広 幸子(すえひろ さちこ)です。今回から始まるこの企画は、自分の身近な社員を数珠つなぎに紹介していく、いわゆる「他己紹介」のコンテンツです。

自分で自分のことを紹介すると、どうしても飾ってしまったり、反対に謙虚になったりしてありのままの姿を伝えられないことが多いもの。そこで、「身近な仲間からどう思われているのか」をお伝えすることで、その人らしさをあぶり出そうという企画です。

そして、この記念すべき初回に私から紹介するのはこの方。

2020年に入社してから私のサポートをしてくれている温井 瑞季さんです。私の業務は、ゲームやサービスの新規企画と総務人事、広報をメインで活動しており、総務人事の業務の中には新卒採用や社員の労務面のサポートなども含まれています。
全く手をかけなければ総務などは書類手続きやルーティーンの業務を中心にさっさと仕事を終わらせることもできなくもないとは思いますが、シフォンでは会社が働きやすい環境であってほしいという思いもあるので、日々職場環境にも細かいアップデートをかけています。
そんなわけで、社員が増えてきたために主に総務人事をカバーしてもらうために入社してもらいました。

◆温井のプロフィール

大学で心理学を学び、IT企業の人事部を経てシフォンに中途入社、総務人事と広報を担当。会社運営に必要な備品の管理から書類作成、人事業務、会社広報など幅広い業務を担当している。

・・・では、一つずつ紹介していきます。

自分が前に出なくても、裏から周りを支えられる人

コロナ禍だったこともあってか、温井さんを採用した総務人事の募集では、だいたい200人ぐらい応募してくださったんです。それ自体は嬉しいことなんですけど、総務人事とはいえゲーム業界なので、応募してくださる方々はゲームやアニメが好きな方が多くて。ここまでは何も問題ないのですが、自分は手を動かすことはしないけど、「ゲーム 作りに口出しできるんじゃないか?」「自分の好きなものを言えば何でもやってもらえるかも!」という、少し甘い考えの方が多かったんです。
実際に作る商品やゲームは自分の好みや趣味をただ優先できるわけではなくて、あくまでも遊んでくれるお客様中心で作っていく必要があります。

「総務人事は、ゲームを作る・運営する人たちを支える補助的な仕事です。
もちろん、近くにいるんだし感想を言ったりすること自体はできるけど、役割が違うのでゲームづくりそのものに関わることはできません。場合によっては、意見を聞いておきながら、より多くのお客様の好みに合わせるためにご自分の好みとは違う路線のゲームが作られる場合もあります」

ファンであること自体は何も問題はないのですが、タイトルの私物化は絶対にできないところなので念のために面接でこういうお話を伝えると、露骨に拗ねてしまったりする方が多くて選考でだいぶ苦労してました。今考えればちょっと意地悪な質問だったかもしれませんが、こんなことを彼女に聞いてみました。

末広:スタッフも人間だからメンテナンス作業で疲れ切ってたり、障害がなかなか直らなかったり、場合によっては社内に一緒にいると愚痴を言われちゃうこともあると思うんだけど、どう思う?
温井:今まで考えてなかったですけど、そういうことをやってくれる人たちがいてありがたいなと思います!

面接自体は応募の総数よりもだいぶ少ない回数でしたが、それでもそういう風に言ってもらえたことが初めてだったので、とてもうれしかった記憶があります。

こういう自分が主役になるばかりじゃなくて、周りを支えることに力を注げるところが、採用の決め手でしたね。実際一緒に働いてみても、面接の時の判断は間違ってなかったなって思います。

マイペース(≠のんびり屋さん)

温井さんや私を筆頭に、シフォンの女性社員ってマイペースな人が多いのかなって思います。
「ダラダラしているのんびり屋」という意味じゃなくて、本来の意味でのマイペース、自分のペースを持っている人です。都合が合えば誰かと行動したり、自分から誘ってランチにも行くんだけど、都合が悪かったら私とか上司からの誘いでも普通に断ります。

上司として一定程度の気を遣ってくれてはいますけど、自分を曲げてまで過剰に気を遣って合わせることはないです。
上司とか偉い人が相手だと変な忖度をしてしまう人も多いと思うのですが、温井さんの場合には、仕事でも「末広さん、それはいらないと思います」って言ってくれますし、「そっちよりもこっちはどうですか?」って代案も出してくれる。建設的な会話ができるタイプですね。代案が出せないときも「いい案はないです」って正直に言ってくれるので、周りに対して角も立たないしコミュニケーションも楽なんです
この辺り、総務人事の「人事」という側面では、社員の様々な局面でのサポートでは社員本人もつらいけど温井さんも立ち会う身としていろんな葛藤などもあるかもしれませんが、基本的に正直な人なので、変に身構えずに社員側としても相談しやすいのではないかなとは思いますね。

意外とおっちょこちょい

ちょっと褒めすぎたかなと思うので、少しバランスをとると、若干おっちょこちょいなところがある人です。

総務人事の「総務」部分は、会社にもよるでしょうけどシフォンだととてつもなく細かい仕事がたくさんあるわけです。例えば、朝に備品や郵便物の確認をして、買い物に行って、戻ってきたら保険の書類を書いて、それを出したら〇〇さんに電話をかけて・・・って、そういう名前のつかないような細かな仕事が多いので、タスクリストを作って作業してたりはするものの大きな仕事じゃないもの、特に「書くほどじゃないけど」みたい細かい用事がぽろっと抜けたりすることがあるわけです。

たとえば、以前社内で飲み会をした時、デザートとしてケーキを買って冷蔵庫に入れてたんです。
もちろん、飲み会のメインの食事はコロナ中(記事掲載当時は2022年3月、まだ新型コロナウィルスの影響がある時期)でもあるので「個包装にしよう!」とか「とりわけ安いものだけにしよう」などいろいろ考えに考えて手配をしているわけで、……もうここまでくればオチは大体伝わりそうですね。

自分で楽しみにしていてケーキを手配してのに、温井さんすっかり忘れちゃって。飲み会も終わってさあ片付けようかって時に、ふと冷蔵庫を開けた彼女が泣きそうな声になりながら、

温井・・・ケーキが、あります・・・・・・!

甘いものならまだいける!と、別腹を主張する社員たちの協力でちゃんと消費しました。
おっちょこちょいと言っても、致命的なミスはしないから全然大丈夫なんですけど、忘れちゃいけないようなことは、タスクリストをできるだけ細かく作ってお互いに確認しながら進めています。

すぐに会社に馴染んでくれた、もはや会社に不可欠な人

ゲーム業界は彼女がもともといたITの業種ともまた違う文化を持った業種でしょうし、その中でも運営メインで始まって発展したシフォンはそれなりに癖のあるカルチャーの会社だろうとは思います。
最初はちょっとびっくりしたんじゃないかと思うんです。たとえば、社内にパーソナルジムがあって社員がほとんどみんな筋トレしてるとかね。(笑)
だけど彼女はそういうカルチャーショックみたいなものもすぐに飛び越えて、私たちの空気をかなり早くから吸収してくれたんじゃないかと思います。

それにこういう変わった制度って、お金は別としても、導入するのも運用するのも正直それなりの手間がかかります。会社のほとんどの制度は自分でも愛用しているので悪くは言いたくないけど、変わった制度あるあるで「ただ設置したりルールを作るだけでは人はやらない」ので「中にいる社員が定期的に利用し、本人たちに運用させるところまで含めて制度設計する」ってかなり面倒くさいものだったりします。
(人によっては、そっちがやるのは好きにしていいけど、自分にかまわないでほしい!という人もいるでしょうし。)

だから普通は、新しいことをすると、自分の仕事が増えるから積極的にはなれない、って人が多いと思うんですけど、温井さんの場合は、どうやったら新しい仕組みを導入できるか、どうしたら社員が気持ちよく使ってくれるか、制度の運用の部分も一緒に考えてくれるので本当にありがたい存在です。

あとは当たり前のように、朝一番に出社して鍵を開けていたり、コーヒーメーカーの準備をしてくれていたり。こういうのを継続的にできる人って本当に貴重だなっていつも感謝しています。

▲ 最近では、SNSで発信しているたまうさの写真撮影も担当

人事としての将来が楽しみな人

そんなこんなで、総務人事的なことや社内の周知事項などについては、かなりお任せしているんですが、将来的には会社のキモでもある採用以外の人事労務も任せていきたいと思っています。

私たちの事業の特性上、ゲームを作る・運用サポートや管理進行の能力に適性がある人を採用・育成していくことが、これからのシフォンにとって重要なことなんですが、そういう人の人柄や、適性を見る審美眼を彼女の中に育ててもらいたいなと思っています。

ゲーム業界の外から来て、入社後1年ぐらいでようやくみんなが何の作業をしているかっていうのが分かってきたところなので、そこに行くまでにはまだ少し時間がかかるとは思いますが、いずれ会社説明会や専門学校の制作展などの出張に一人で行けるようになったり、責任もあるとが思いますが、彼女自身の業務の自由度が上がることにもつながるので、将来的にそうなっていくといいですね。
これに関しては近道はないので、時間を掛けて少しずつ身につけていくしかないけど、自分なりの視点で色々なものに興味を持つ温井さんだったら、ゆくゆくは身に付けてくれるんじゃないかなって期待しています。


と、いう感じで私は面接からずっと温井さんを見てきていますが、総じて「ちょうどいい」ラインが分かっている人だなと思います。周りの状況をしっかり見極めて、自分の中で上手く線を引いて動ける人だなという印象です。

人事としての仕事ぶりをみると、社員が困った状況になったら的確にその困り事に対処しようと頑張りますが、ここから先は過剰にやらないっていう線引きがしっかりできているんですよね。人事の仕事って、やりすぎてしまうとお節介になったり、自分の心を疲弊させてしまったりするので、そういう「ちょうどよさ」は人事としてとても信頼しています。

次回はそんな温井さんが、別の社員を紹介します。こちらもどうぞお楽しみに!

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